冠詞①
I took an apple from the basket.
(その)カゴから(一つの)リンゴを手に取りました。
There are some apples on the table.
テーブルの上にいくつかのリンゴがあります。
I bought the (those) apples one week ago.
(それらの)リンゴは1週間前に買いました。
One apple is rotten. Give me the apple (the one).
一つのリンゴが腐ってます。そのリンゴ(それ)をください。
※ rotten [rɑ́tn](形)腐った;堕落した
【解説】
a (an) は数えられる名詞(可算名詞)が単数の場合、漠然とした一つ(不特定)のものを示します。
the は数えられる名詞(可算名詞)、数えられない名詞(不可算名詞)の場合、話す相手がそれとわかるもの(特定のもの、共通認識できるもの)を示します。
this、that、these、those などの指示代名詞が簡略化されたものですが、指示性は弱いです。
a (an) = 不定冠詞(類の中の任意の個体)
the = 定冠詞(類の中の特定の個体)
冠詞② theのつく固有名詞
《国名》
the United States of America アメリカ合衆国
the United Kingdom 連合王国、イギリス
the Philippines フィリピン
※ the は state、kingdom、Philippineにかかっており、集合体と考えられるものに the がつく。
〈つかない例〉
Japan 日本
Canada カナダ
《施設》
the White House ホワイトハウス
the Imperial Palace 皇居
※ 人名や地名などの固有名詞でない一般名詞の場合、theがつく。
〈つかない例 〉
Sapporo Station 札幌駅
Haneda Airport 羽田空港
《新聞》
the Newyork Times ニューヨーク・タイムズ
the Yomiuri Shimbun 読売新聞
《大学名》
the University of Tokyo 東京大学
※ the がつく場合 = the University of 地名
〈つかない例〉
Waseda University 早稲田大学
冠詞③ theのつく固有名詞
《山脈、河川、砂漠、海洋》
the Alps Mountains アルプス山脈
the Amazon River アマゾン川
the Gobi Desert ゴビ砂漠
the Japan Sea 日本海
※ the Alps、the Amazon のように略される場合もある。
〈山、湖〉
Mt. Fuji 富士山
Lake Biwa 琵琶湖
Lake Victoria ビクトリア湖
※ 山、湖には the は普通つかない。
※ the Lake of Victoria の場合はつく。
《〜家》
the Tokugawa 徳川家
the Hapsburg ハプスブルク家
《歴史的な出来事・事件》
the Tokyo Olympics 東京五輪
the Second World War 第二次世界大戦
the Edo period 江戸時代
《銀行》
the Bank of Japan 日本銀行
〈つかない例〉
Mizuho bank みずほ銀行
冠詞④冠詞の考え方
ある人が「昨日鶏肉を食べた」と言いたくて、
I ate a chicken yesterday.
と言ったが適切ではなかった。
※ ate = eat の過去形
より適切なのは、
I ate chicken yesterday.
【解説】
chickenには「鶏」という意味もあるので a chicken にすると「鶏1匹」を食べたというニュアンスになります。
この場合、「鶏肉」という食べものの種類に焦点を当てたいので数えられない名詞(不可算名詞)になります。
この場合の chicken は「食材としての鶏」です。
もちろん鶏の丸焼きを食べる場合もあるし、a chicken と言ってもネイティブには通じますが、a という冠詞が付くことで具体的な形を持った一つのものというイメージになります。
ニンジンを使う料理があって、
①This cooking needs a carrot.
②This cooking needs two carrots.
③This cooking needs carrot.
と言った場合どう違うのでしょうか。
【解説】
①はニンジンが1本必要
②はニンジンが2本必要
③は分量については触れないで材料としてニンジンが必要なことを言っているので不可算名詞になります。
③の場合の carrot は「食材としてのニンジン」です。
ちなみに半分は half of a carrot です。
ある人が休日に親しい友人に「昨日何してた?」と聞かれ、
I went to the school. (学校へ行った。)
と言った。
また、あまり親しくない親戚の人にも「昨日何してたの?」と聞かれ、
I went to school. (学校へ行った。)
と言った。
【解説】
親しい友人に the school と言えば、その友人にとっては具体的にどの学校へ行ったかわかります。
この場合の school は「建物・施設としての学校」です。
そんなに親しくない親戚の人に対して特定の学校を言ってもわからないので、a school と言っても構いません。
しかし、例文では「何をしていたか」という問いに対して「学校へ行った」という事実を具体的にではなく漠然と言いたいので数えられない名詞(不可算名詞)になります。
この場合の school は「制度としての学校」です。
英語には可算名詞にも不可算名詞にもなる名詞があります。
数えられる名詞として使う場合は可算名詞になり、数えられない名詞として使う場合は不可算名詞になると理解すればいいでしょう。
また、冠詞が a になるか、the になるかは基本的には話者の主観によります。